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【各話感想】『光る君へ』大河ドラマ

画像・写真 | 大河ドラマ『光る君へ』キャスト41人を紹介 吉高由里子を囲む豪華な顔ぶれ 1枚目 | ORICON NEWS

脚本:大石静

音楽:冬野ユミ

時代考証:倉本一宏

風俗考証:佐多芳彦

各話感想

第1話 約束の月

多分ラスト15分くらいが激動でした

藤原道兼が狂気を発症しすぎて、まひろちゃんのお母さん刺すやん

さすがに血管弱すぎるけど、演出としては非常に分かりやすい怖さを出せてたと思う

 

そのあとのお母さんが死んだことを隠そうとする藤原為時の言動に狂い喚くまひろちゃん

非常に心に来る演技だったと思います

階級社会というか、自分が良い役職を貰うためというよりも、自分の家系が良い役職を貰うための媚び売り

子供が自分よりも高い冠位を貰うことは少ないっぽい?

だからこそ、子供のためにできる限り上へ上へあがる必要があると

そのために現関白の藤原頼忠の息子の道兼が絡むなら、あまり事だてたくないんですよね

 

なんてこったい

面白かった

第2話 めぐりあい

ロバートの秋山が演じる藤原実資(さねすけ)。イイ感じじゃないですか、演技。

やっぱ最近のコント芸人は、演技派が多いので、結果的に普通にドラマとかで演技もできてしまうんですよね。

はんにゃの金田も、燃えよ剣での演技が良かった分、楽しみですね。

 

主人公・まひろの代筆業。あれ、面白いとは思いますが、実際にあったんですかね?

庶民にも和歌が浸透していたのは、和歌集などでの「詠み人知らず」等でなんとなく理解できますが。まあ確かに、識字率の低さを考えると、代筆が生業になってもおかしくはない?

 

まひろちゃん気が強すぎない?

あの当時の貴族社会で、父親にあんなに反発してるのは、どうなんですかね。父親の絶対的権力じゃないんですか?てかそもそも、父親と一緒にいる機会も少ねえか。

 

まだまだ全然面白い。45分間があっという間やった。

第3話「謎の男」

金田哲さんの登場。

『燃えよ剣』で良い印象だったので期待してましたが、やっぱりいい感じですね。

雰囲気が合ってる気がします。

 

あと、驚いたのは、書き物してるときの手元映ってませんでしたか?

今まで大河で何度か書いてるシーンで、手元と顔が一緒に写ってるシーンを見た記憶がなくて、「やっぱ難しいよなー」って思ってたところなので、凄く印象が強かったです。

とんでもない練習されてませんか?

第4話「五節の舞姫」

兼家一家が良い味出してて、とてもとても権力にしがみついてるの良いですよ

娘ですら武器として捉えきるその冷淡さ

楽しい

そういうのが見たいのよ

 

花山天皇の荒れ方もいい感じになってる

事実かどうかはさておき、そういう記述が残ってる以上、ある程度演出は必要かと思うが

どう捉えても違和感のないイイ感じになってた

 

下記、引用

第5話「告白」

兼家オヤジの狂気が凄かった

まひろのオカンを殺したことを白状したことに激昂して、長男を殴った三男に対して

「こんなに熱い心があるなら、我が家も安泰じゃ。ハッハッハ!」

とか言えちゃう辺り、家族愛とかそういうことじゃなくて、権力が如何に自分の家にとどまるかしか見てないのおもろ

 

あと、まひろちゃんが道長に

「お前の兄貴が、私のオカン殺してんねんで!」

って泣いたところで、

「一生呪う」とのご発言

だいぶ少女漫画色が出てきますね

まあ面白いのでいいです

第6話「二人の才女」

清少納言の登場会

七言絶句 【仕組みの説明と代表的な七言絶句の紹介】 (chugokugo-script.net)

七言絶句

懐かしいですね

中学や高校で絶句や律詩を学ぶのも、漢文の勉強という名の古文のための勉強やったんやろうなと思うとおもろい

雅信調べた時は何とも思わんかったですが、そうなんですよね

「こっちは宇多天皇の孫やで! なんで藤原程度に!」とか思ってそうやけど

そうやとしたら、屈辱よね

第7話「をかしきことこそ」

安倍晴明の呪詛の話がちゃんと兼家にまで影響及ぼしてんのおもろ

人を呪わば?

まひろちゃんが追いかけるように、我々も直秀のことを目で追いかけてしまってていつの間にか一緒に恋してる

これが少女漫画の威力というやつか

次回予告えぐかった

あと単純にここ楽しみ

先が待ち遠しい

第8話「招かれざる者」

この兄弟のそれぞれの役割というか

道隆君のいざとなったら威厳が出せる感じと、道兼君の小者感

おもしろい対立軸かと思ってました

思ってましたよ、この時までは

良い演出なんやけどさ

人それぞれに腹に抱えてるものが違って

それぞれが一番いい状況を目指して頑張ってるだけなんよ

な様子を描いてるんやと思うけど

 

もー道兼カワイソ過ぎて好きになっちゃうやんこんなん

ずっこいやん、こんなん

おもろ

毎週おもろいわ

第9話「遠くの国」

いや、騙されてた

すっかり寛和の変のこと忘れてた

そういうことよね

あとは、藤原実資のセリフがね

やっぱ天皇って存在は凄いんやな

前週もそうやったけど、「天皇が間違ってたら我々がお諫めせねばならんだろ」みたいな発言も現代の一般人の感覚としては衝撃を受けそうで面白いよね

 

あとは単純な感想

たぶん不吉をイメージした演出だとは思うんですよね

やっぱ八咫烏を思うと、カラス自体に対してもあまり負のイメージではないんじゃねえかなとは思う

まあここは我々への演出表現としてね

道長が「俺のせいで死んだんだ」って嘔吐くシーン

まひろちゃんがほろッと涙流すんですけど、その直前のどこに目をやったらいいかわかんない目線のうろたえ方が凄い好き

こういう表現大好き!

 

今年は目線で何かを訴えるシーンが多くて凄くそういう表現スキーとしては助かります

「全てを説明しないと現代の若者は分からない」なんて意味分からん意見のせいで、こういう婉曲的な表現が避けられてしまっていた可能性があるかと思うと残念でならん

やっぱおもろいわ、今年の大河

第10話「月夜の陰謀」

まさに陰謀蠢く回でした

後年に言ういわゆる「寛和の変」でした

調べると色々出るかもしれませんが、まあ大河で見たはなしが大体再現されてそうで、もうこれ見るだけでだいたいわかるやんって感じで、俺が必至こいて色々時間かけて調べてたのは何だったのかっていうくらいに思った

で、これよ

道兼がどうやってお寺を抜け出すのかと期待してたら、正面切って「俺は出家しませんよーだ!」とかしちゃってるのすご

振れ幅よ

あとは小ネタ的に

 

道長君の初失恋でした

まひろちゃんもぎり引きずりそうで、これからが楽しみです

随分と立派なカバーのついたお手紙ですよね

貧乏下級貴族のお嬢様とはいえ、その手の物が手に入るとはいえ、「ここぞ!」の時にしか使えなさそうなあれを使う「ここぞ」だった恋文でしたかね

ま、すぐに失恋につながってるんですけどね

第11話「まどう心」

三郎くん(道長)との、恋路が、もうなんかもの凄いことになってるここ2話ですが

予告に出てた「虫ケラ」がまさかまひろちゃんのことやとは。

主人公を陰でけちょんけちょんにしてる大河。良くない???

こうやって書いてたけど、ちょっと違った?

もう、この即位式での兼家ぱっぱが、「眠いもんで、ちょっと何言ってるかわかんない。(見て見ぬふりをしろよ???ああん???)」ってやってたくさい。これを道長に代弁させてたのね。

まだまだ道長君に甘い部分があるから、なんか急にそういうことせんでも、まだ兼家ぱっぱにその仕事させとけばよかったかもと思うけど。道長君もそろそろそういう仕事せんなんもんね。

2人の情緒が難しすぎる

情熱的なのはいいけど、難しすぎる

楽し!

第12話「思いの果て」

クソみたいな話

本当にクソみたいに、クソほど引き込まれる

本当に困る!!!

多くを語ってしまうのでは、逆にすべてを伝えきれずチープになってしまうので、あえてこの程度に

とにかく我々視聴者が困らされるような一話でした

今回は陰謀というよりも恋愛模様が大きいか?

でもその中に陰謀も隠れてておもろい

源正雅を始め、これで言及してる、源高明の娘(醍醐天皇の孫)とか、こう思ってるのが普通よね

何が一般人に縋って生きながらえて嬉しいねん!って

臣籍降下した家の意地よね

実権には勝てんのがツラいところやけど、こういう抗う姿も描いてもらえるのは解像度が上がって嬉しい表現ですね

あとこの辺は心の声

めっちゃおもろいのが凄い良い

 

参考文献

大河ドラマ「光る君へ」 - NHK(2024-01-07)

倉山満. 皇室論 日本の歴史を守る方法. ワニブックス, 2023, 254p.

倉山満. 日本一やさしい天皇の講座. 扶桑社, 2017, 188p.

平安時代の歴史物語『大鏡』と『栄花物語』の違いとは?編年体と紀伝体 | ものがたりする平安(2024-01-21)

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