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【藤原北家良門流】『光る君へ』大河ドラマ人物伝

 

藤原為時

冬嗣の六男・良門が若く死に、正六位で終わったせいで、正直藤原北家の中でも政治的には終わってしまった、良門流。

しかし、文学・学問においては父や祖父など名を残してる模様。

大河ドラマでもあったように師貞親王の副侍読*1を務めた。

 

師貞親王が即位(花山天皇)すると、式部丞に任じられるが、約2年後の花山天皇の譲位に伴って官職も辞任。

 

これ以降は不遇の時代。

というか、師貞親王の副侍読ってだけで、家柄的にはラッキーか?

そのうち、越前守となり、越前*2へ下向。紫式部も同行したらしい。

 

『後拾遺和歌集』(3首)および『新古今和歌集』(1首)に和歌作品が入集*3

大江匡衡から源為憲・源孝道らと並んで「凡位を越える詩人」と評された。

*1:天皇の側に仕えて学問を教授する学者。家庭教師的な

*2:現在の福井県

*3:

後拾遺和歌集
147-春下
おくれても咲くべき花は咲きにけり身をかぎりともおもひけるかな

639-恋一
いかにせんかけても今はたのまじと思ふにいとどぬるる袂を

834-雑一
われひとりながむとおもひし山里に思ふことなき月もすみけり

 

新古今和歌集
1501-雑上
山のはをいてかてにする月まつとねぬよのいたくふけにける哉