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【用語集】『光る君へ』大河ドラマ

事件等

安和(あんな)の変

969年:関西ギャル「あんなー、苦労って苦しいねんかー」

(安和2年、969年3月)

源高明の過剰な台頭を嫌った藤原氏の陰謀。

左馬助源満仲と前武蔵介藤原善時とかいう人たちが、なんかしら謀反の密告したら、「そこに源高明も居るよね? 居るよね? うん?」みたいな圧をかけて、失脚させた感。

寛和(かんな)の変

986年:初代ポケモン四天王カンナ「クッパ、浪人したらしいで。かき氷食べ過ぎて腹壊したんやと」

花山天皇が寵愛していた女御・藤原忯子の急死とともに出家を考えるようになって、それに便乗したのが、藤原兼家。皇太子・懐仁親王の祖父。

藤原兼家の三男の道兼が「出家したいなら、はよせんかい!」って花山天皇を脅迫にお勧めして、譲位。結果的に懐仁親王が一条天皇として践祚。

藤原義懐と藤原惟成も失脚。

用語

『栄花物語』

宇多天皇から堀河天皇までの15代約200年間の時代を扱う。

著述形式は編年体*1

「六国史*2」に連なる歴史書としての位置づけ。

全40巻の内、

 正編30巻は赤染衛門*3(あかぞめえもん)

 続編10巻は周防内侍など複数の女房が書いたと言われる。

延喜・天暦の治

醍醐天皇の治世の時代と、村上天皇の治世の時代を合わせてこう呼ぶ。

天皇親政の理想の政治が行われた治世とされる*4

この時代の前後で、上流貴族が官職を固定化・独占していたのが、醍醐・村上時代は摂政・関白を置かなかったことで、中流貴族にも良い官職が巡ったらしい。

つまり、親政が良かったというよりも、上流貴族VS中流下流貴族だけだったんじゃね。

だって、この評判書いたのも貴族やろ?

じゃあそういうことやん。

『大鏡』

文徳天皇から後一条天皇までの14代176年間の時代を扱う。

著述形式は紀伝体*5

大宅世継(190歳)と夏山繁樹(180歳)という長命な二人の老人が雲林院の菩提講で語り合い、それを若侍が批評するという対話形式。

代々の天皇伝から始まり、藤原冬嗣(藤原北家の祖)から始まる藤原氏の大臣列伝に移る。

作者は不明。

いわゆる「四鏡*6」の最初の作品。

更衣(こうい)

本来は天皇の衣替えに奉仕する女官。天皇の居室に立ち入ることが可能なことから、后妃の要素を持つようになり、嵯峨院の時代には女御の内、下級の者を指すようになった。

通常は更衣の子供は臣籍降下の対象だったが、公卿クラスの娘が更衣になることもあり、のちに中宮に上がることも考えて、臣籍降下が必至ではなくなった。

後三条院の頃までは制度として存在していたと言われる。

 

勅撰和歌集

天皇や上皇の命により編纂された歌集。

534年間で21の勅撰和歌集が編纂されたことから「二十一代集」と総称される。

三代集

1. 古今和歌集

2. 後撰和歌集

3. 拾遺和歌集

八代集

1. 古今和歌集

2. 後撰和歌集

3. 拾遺和歌集

4. 後拾遺和歌集

5. 金葉和歌集

6. 詞花和歌集

7. 千載和歌集

8. 新古今和歌集

十三代集

9. 新勅撰和歌集

10. 続後撰和歌集

11. 続古今和歌集

12. 続拾遺和歌集

13. 新後撰和歌集

14. 玉葉和歌集

15. 続千載和歌集

16. 続後拾遺和歌集

17. 風雅和歌集

18. 新千載和歌集

19. 新拾遺和歌集

20. 新後拾遺和歌集

21. 新続古今和歌集

 

参考文献

倉山満. 皇室論 日本の歴史を守る方法. ワニブックス, 2023, 254p.

倉山満. 日本一やさしい天皇の講座. 扶桑社, 2017, 188p.

平安時代の歴史物語『大鏡』と『栄花物語』の違いとは?編年体と紀伝体 | ものがたりする平安(2024-01-21)

花山天皇・藤原兼家によって退位させられた自由奔放な天皇 | 歴史好きブログ(2024-01-21)

(19) 藤原斉信(ただのぶ)の登場 | 『枕草子日記的章段の研究』発刊に寄せて(赤間恵都子) | 三省堂 ことばのコラム(2024-01-22)

*1:時系列に並べて起こった出来事を語る

*2:『日本書紀』『続日本紀』『日本後紀』『続日本後紀』『日本文徳天皇実録』『日本三代実録』までの6つの歴史書の総称

*3:中宮彰子に仕えた女房。紫式部と同時期。

*4:「延喜」は醍醐天皇の3つ目の元号。「天暦」は村上天皇の2つ目の元号。

*5:時系列に並んでるものの、人物のエピソードを語る

*6:

平安時代後期から室町時代前期までに成立した「鏡物(かがみもの)」と呼ばれる『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』の4つの歴史物語(歴史書)の総称。

成立順:大鏡・今鏡・水鏡・増鏡

内容順:水鏡・大鏡・今鏡・増鏡